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2018 年度 研究成果報告書

衛星多点観測と計算機シミュレーションによる内部磁気圏のイオン組成変化要因の探究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04057
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 超高層物理学
研究機関名古屋大学 (2018)
京都大学 (2016-2017)

研究代表者

能勢 正仁  名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (90333559)

研究分担者 笠原 慧  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00550500)
寺本 万里子  名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 特任助教 (10614331)
桂華 邦裕  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10719454)
横田 勝一郎  大阪大学, 理学研究科, 准教授 (40435798)
尾花 由紀  大阪電気通信大学, 工学部, 准教授 (50398096)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード内部磁気圏 / イオン組成 / 磁気嵐 / 長周期地磁気脈動 / ドリフトバウンス共鳴 / 酸素イオントーラス / 波動粒子相互作用 / イオン加速
研究成果の概要

日本が2016年12月にうちあげた「あらせ衛星」の観測データの解析および計算機シミュレーションにより、酸素イオントーラスおよびイオンと長周期地磁気脈動のドリフトバウンス共鳴現象に関する研究を行った。酸素イオントーラスに関しては、その形状が軸対象ではなく朝側に偏った三日月形であることが、世界で初めて明らかにされた。ドリフトバウンス共鳴がリングカレントのエネルギー増加に少なからぬ影響を及ぼしていることやそれにはイオン種依存性があること、イオンフラックスの空間勾配が共鳴の重要なパラメターになり得ること、などの新しい発見が得られた。以上の研究成果を含め、査読付き国際学術誌に25編の論文を出版した。

自由記述の分野

磁気圏物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本が打ち上げた国産の「あらせ衛星」が観測したデータに基づく研究成果であるため、日本発の科学成果を世界に向けて発信することができた。酸素イオントーラスの経度方向の構造が軸対象ではなく朝側に偏っていること、およびドリフトバウンス共鳴がリングカレントの発達に効果的であることやそのイオン種依存性などは、これまでに報告のなされたことのないもので、学術的に大きな意義のある発見である。人類が宇宙空間を利用していくに当たって宇宙天気予報の研究が進んでおり、その実用化のために理解すべき、宇宙空間におけるイオンのダイナミクスの一端を明らかにした点で社会的な意義があると考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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