研究成果の概要 |
フルオロアルケン(1,1-ジフルオロ-1-アルケン、1,1,2-トリフルオロ-1-アルケン、1,1-ジフルオロアレン、2-トリフルオロメチル-1-アルケン)の特異な反応性と、フッ素置換基のα-カチオン安定化効果を利用して、フッ素置換した多環式芳香族炭化水素(F-PAH)の合成法を確立した。本研究課題で構築した独自のF-PAHライブラリを活用し、主として有機半導体の観点からその物性を調べた。具体的にはF-PAHのエネルギー準位や移動度、有機溶媒に対する溶解性、結晶中におけるパッキング構造を解明し、いずれもフッ素導入により好ましい影響がもたらされていることを明らかにした。
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