次世代の立体視可能ディスプレイ開発において、EL発光デバイスによる円偏光(CPL)発生に注目があつまる中で、りん光を含むELデバイスの多波長化およびCPLへの応用の観点から、励起三重項状態におけるキラリティの理解が必要とされてきている。学術的にも、有機分子の励起三重項状態のキラリティの検出は、いまだ萌芽的かつほぼ未踏の分野である。 研究者は、これまで楕円偏光を用いた高感度円二色スペクトル測定法および過渡円二色測定手法の開発を行ってきている。本研究では、これらを発展させ、特にりん光CPL材料開発に重要とされる励起三重項のキラリティを測定するための方法論の開発、そしてその具体的な実証実験を行った。
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