研究成果の概要 |
チアゾール、ピラジン、アザインドールの高エナンチオ選択的な水素化の実現に向けて研究を実施した。チアゾールの水素化についてはルテニウム触媒によって、低収率ながらも最高97% eeで光学活性チアゾリンを得ることに成功した。ピラジンの水素化については、イリジウム錯体によって最高78% eeで光学活性ピペラジンが生成した。また、アザインドールの水素化については、触媒等の選択によって化学選択性を完璧に逆転させることに成功し、ルテニウム触媒によって最高94% eeで光学活性アザインドリンを、イリジウム触媒によって最高95% eeで4,5,6,7-テトラヒドロアザインドールを得ることに成功した。
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