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2018 年度 研究成果報告書

揮発性有機物質その場一斉分析のための超高分解能質量分析システムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04165
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分析化学
研究機関大阪大学

研究代表者

豊田 岐聡  大阪大学, 理学研究科, 教授 (80283828)

研究分担者 古谷 浩志  大阪大学, 科学機器リノベーション・工作支援センター, 准教授 (40536512)
本堂 敏信  大阪大学, 理学研究科, 招へい研究員 (90723924)
研究協力者 石原 盛男  
青木 順  
河居 伸哉  
松岡 久典  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード可搬型超高分解能質量分析計 / プロトン移動反応イオン化 / 揮発性有機化合物 / VOCs / 網羅分析
研究成果の概要

揮発性有機化合物(VOCs)を,直接かつ網羅的に測定するため,VOCs分子を壊すことなくソフトイオン化できるプロトン移動反応(PTR)イオン化法と,唯一の小型超高分解能質量分析計であるマルチターン飛行時間型質量分析計(MULTUM)とを組み合わせた新しい質量分析計(PTR-MULTUM)を開発した.まず従来サイズの差動排気システムを用いた実験室設置型を開発し,イオン輸送・蓄積技術などを用いることで検出感度32 ppbv(キシレン,1000回/20秒積算)と24200の高い質量分解能を達成した.続いて更に小型化したPTR-MULTUMの開発を進め,質量分析を行う前段階まで開発を完了させた.

自由記述の分野

質量分析学

研究成果の学術的意義や社会的意義

揮発性有機化合物(VOCs)は,地球的な環境問題となっているPM2.5やオキシダントの原因物質であるが,ごくわずかしか同定されていない.本研究で開発したPTR-MULTUMは,従来の分析法では測定できていない未同定VOCsなども含めて,VOCsを一括して直接測定するために必要な,高い質量分解能を持っていることが示されており,更なる小型化や高感度を進めることで,VOCsの一括直接網羅分析が可能となると期待され,PM2.5・オキダントといった環境問題解決の重要なVOCs分析ツールとなると期待される.

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公開日: 2020-03-30  

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