研究課題/領域番号 |
16H04202
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
前田 寧 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (60242484)
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研究協力者 |
杉原 伸治
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 高分子構造・物性 / ラマン分光法 / コヒーレントアンチストークスラマン / ナノ構造 |
研究成果の概要 |
コヒーレントアンチストークスラマン散乱光を検出することで、分子構造や分子間相互作用に関して豊富な情報をもたらし、高速・高空間分解能で分子イメージングが可能な顕微分光システムを試作し、高分子材料の動的な構造・組成解析に応用した。具体的には、温度に応答して水中で会合して微細構造を形成する高分子の構造転移ダイナミクスや、ポリエチレングリコールなどの高分子とチオシアン酸塩が作る錯体結晶の結晶化過程を解析した。
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自由記述の分野 |
高分子物理化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子材料が医療からエレクトロニクスまで多方面で利用されている今日、その微細構造を可視化すると同時に組成分布や異種素材などとの相互作用を解析する技術の高度化が求められている。ラマン散乱光を用いる方法は試料に優しく、細胞を生きたままで測定することもでき、しかもそのスペクトルは分子構造に関する豊富な情報をもたらす。通常のラマン散乱は強度が低いために長時間の測定を要するという欠点を克服した本方法は、高い汎用性と拡張性を持ち、波及効果は大きいと考えられる。
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