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2018 年度 実績報告書

高導電性・高伸縮性導電性高分子の開発とソフトアクチュエータへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 16H04203
研究機関山梨大学

研究代表者

奥崎 秀典  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60273033)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード導電性高分子 / ソフトアクチュエータ / PEDOT/PSS
研究実績の概要

本研究では、イオン伝導性高分子としてイオン液体(IL)-ポリウレタン(PU)ゲルを用いた。様々なILをスクリーニングした結果、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド([EMI][TFSI])がPUと最も高い相溶性を示すことがわかった。PUのペレットと [EMI][TFSI]をN,N-ジメチルアセトアミドに10 wt%の濃度で溶かし、ガラス基板上にキャストすることで、IL-PUゲルを作製した。IL-PUゲルの両面に、導電性高分子のPEDOT/PSS水分散液とポリグリセリン(PG)の混合液をスプレーすることで、IL-PU/PEDOT:PSS-PGからなるソフトアクチュエータを作製した。スプレー時間とともに膜厚が増加するため表面抵抗は急激に低下したが、電気伝導度は400~450 S/cmとほぼ一定であった。厚い電極はアクチュエータの屈曲変形を阻害するため、膜厚を1 μmとした。アクチュエータの形状をデザインし、CO2レーザー加工機を用いることで、一辺25~1000 μmのマイクロアクチュエータを作製した。電極部分をケルビンクリップで挟み、ポテンショスタットとファンクションジェネレータから電圧印加した時のゲル末端の変位を、レーザー変位計で測定した。長さ500 μm、幅200 μm、厚さ25 μmのマイクロアクチュエータに2 Vの電圧を印加すると7 mAのパルス電流が流れ、電圧変化に同期して屈曲変位を示すことがわかった。100 Hzの周波数でもでも屈曲応答を示すことから、高速応答可能なマイクロアクチュエータの作製に成功した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Electromechanical properties and structure of stretchable and highly conductive polymer hydrogels2018

    • 著者名/発表者名
      An YingJun、Iwashita Kana、Okuzaki Hidenori
    • 雑誌名

      Multifunctional Materials

      巻: 2 ページ: 014001~014001

    • DOI

      10.1088/2399-7532/aaf09c

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis and Characterization of a Novel Self-Doped Water-Soluble Conducting Polymer2018

    • 著者名/発表者名
      YANO Hirokazu、NISHIYAMA Masakazu、HAYASHI Sadayoshi、KUDO Kazuki、OKUZAKI Hidenori
    • 雑誌名

      KOBUNSHI RONBUNSHU

      巻: 75 ページ: 607~612

    • DOI

      10.1295/koron.2018-0022

    • 査読あり
  • [雑誌論文] pH-Tunable High-Performance PEDOT:PSS Aluminum Solid Electrolytic Capacitors2018

    • 著者名/発表者名
      Wakabayashi Toshiki、Katsunuma Masato、Kudo Kazuki、Okuzaki Hidenori
    • 雑誌名

      ACS Applied Energy Materials

      巻: 1 ページ: 2157~2163

    • DOI

      10.1021/acsaem.8b00210

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 伸縮性を有する高導電性PEDOT:PSS フィルムの開発と応用2018

    • 著者名/発表者名
      奥崎秀典
    • 雑誌名

      マテリアルステージ

      巻: 18 ページ: 37~42

  • [学会発表] Flexible Actuators & Sensors with Highly Conductive Polymer Electrodes2018

    • 著者名/発表者名
      Hidenori Okuzaki
    • 学会等名
      Japan-China Joint Workshop on Recent Advantages on Active Soft Materials 2018
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 導電性高分子の基礎と有機エレクトロニクスへの応用2018

    • 著者名/発表者名
      奥崎秀典
    • 学会等名
      高分子学会Webinar2018
    • 招待講演
  • [学会発表] Flexible acceleration sensors with highly conductive polymer electrodes2018

    • 著者名/発表者名
      Hidenori Okuzaki
    • 学会等名
      8th International Conference on Electromechanically Active Polymer (EAP) Transducers & Artificial Muscles
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 導電性高分子を用いたフレキシブルアクチュエーター2018

    • 著者名/発表者名
      奥崎秀典
    • 学会等名
      有機エレクトロニクス材料研究会
    • 招待講演
  • [図書] フレキシブルデバイス用マテリアルの開発と市場2019

    • 著者名/発表者名
      勝山直哉、奥崎秀典
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      シーエムシー
    • ISBN
      978-4-7813-1410-5
  • [図書] 刺激応答性高分子ハンドブック2018

    • 著者名/発表者名
      奥崎秀典
    • 総ページ数
      806
    • 出版者
      エヌ・ティー・エス
    • ISBN
      9784860435356
  • [図書] 第4版 現代界面コロイド化学の基礎2018

    • 著者名/発表者名
      奥崎秀典
    • 総ページ数
      548
    • 出版者
      丸善出版(日本化学会編)
    • ISBN
      9784621302910
  • [備考] 山梨大学工学部応用化学科 有機ロボティクス講座

    • URL

      http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~okuzaki/okuzaki.html

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公開日: 2019-12-27  

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