本研究で対象としている材料は、蓄電の原理はもちろん重要な関連があるフォトクロミズムの発現に関しても全く不明であった。これまでのモデルは薄膜単体での現象であるととらえられていたが、これが全くの間違いで実は電極として準備されている透明電極(ITO)との界面で起こる現象であることを明らかにした。さらにこれら2層の薄膜でフォトクロミズムを発現できる組み合わせをモデルをもとに試したところフォトクロミズム発現の有無がモデル通りであった。このことからもモデルの解明はできたと言ってよい。このような現象は全く新規の現象で学術的にも非常に興味深い。モデルが解明され、実用化に向けた研究も今後進むと予想される。
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