研究課題/領域番号 |
16H04308
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
梅津 信二郎 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (70373032)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | マイクロ3Dプリンタ / 高画質化 / バイオプリント / 色素増感型太陽電池 / デジタルファブリケーション |
研究実績の概要 |
近年インクジェット方式の3Dプリンタによる加工が非常に注目されており、バイオ分野や環境分野などの立体高機能デバイスを作製する技術への応用が検討されているが、20 mPa・s以上の粘性の液体が困難であり、インクに粘性低下剤などを添加することで、粘性を下げるなどの対策が取られている。しかし、デバイスの機能低下を招くため、インクの純度が高いまま、高精度にプリントする方が好ましい。そこで、申請者らは、高精度なプリントが可能、高粘性なインクの吐出が可能というメリットのマイクロ3Dプリンタを開発した。本研究では、数値計算支援のもと、液滴の吐出、着弾、固化プロセスを最適化し、さらなる高画質化を図る。さらに、改良したマイクロ3Dプリンタを用いて、バイオ分野や環境分野の高機能なデバイスを作製し、評価する。本年度は、以下のことを実施した。マイクロ3Dプリンタのノズルから極小液滴が吐出され、着弾し、固化するまでのプロセスを最適化することにより、マイクロ3Dプリンタを改良し、高精度な造形を実現した。さらには、マテリアルの特性を利用した画期的な高精度バイオプリント手法を編み出すことに成功した。本手法により、高精度なバイオ組織を作製できる可能性が高い。また、実験項目にあわせて、テーパーノズルの形状をインクの粘性に合わせて最適化した。実験装置の熱環境をコントロールすることによって、着弾後の広がりを抑制する手法に関しての基礎的検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成28年度に実施予定の項目を達成しただけでなく、平成29年度以降に実施予定の高精度なプリント技術の確立に関する成果を挙げたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に基づき、研究を推進する。さらに、良い成果に繋がる可能性のある技術・手法に関しては、適宜取り入れることを検討する。
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備考 |
上記の他、日経産業新聞、朝日新聞などに本研究による成果の一部が掲載されました。
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