本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成されたどの活性種が癌治療に効いているかを調べる研究に関連して、プラズマの活性種密度のレーザー計測も行った。
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