研究課題
本研究では,小規模な土砂災害が頻発している宇宙航空研究開発機構の施設を対象にして,詳細な斜度,雨量,土壌水分量の計測と土/水/空気連成有限要素解析による数値計算を通して斜面危険度を指標化して災害危険度の閾値をベイズ推定法を用いて算出するアルゴリズムを実証した.さらにレーダーなどによって得られる広域的な関連変数と詳細な測定との偏差を確率変数とみなして,斜面一つずつの斜面危険度と地域全体の斜面危険度を算出して表示する方法を実装した.平成30年度は雨量,傾斜,累積流量の三つのパラメータを使用し,斜面崩壊を予測する指標を提案した.既往の研究と比較して,斜面崩壊を比較的精度よく予測することができていると考えられる.また,標高データを高解像度化させる手法として,mono-RAISRを導入した.mono-RAISRにより,より地形の特徴を捉えた地形データを作成することができると考えられる.勝浦市での土砂災害の発生事例について,斜面崩壊の発生指標を適用した.その結果,算出された崩壊指標が相対的に高い箇所で土砂災害が発生しており,降雨の分布により,地域ごとの危険度の違いを効果的にとらえることができることが示唆された.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)
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