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2018 年度 実績報告書

堆積有機物を燃料として発電するヘドロ燃料電池の汎用化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H04418
研究機関広島大学

研究代表者

日比野 忠史  広島大学, 工学研究科, 准教授 (50263736)

研究分担者 金田一 智規  広島大学, 工学研究科, 助教 (10379901)
TOUCH NARONG  広島大学, 工学研究科, 特任助教 (50707247)
中下 慎也  広島大学, 工学研究科, 助教 (90613034)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード電極 / 電子回収 / 電位分布 / 還元泥 / ミネラル
研究実績の概要

有機物が過剰堆積し水環境に問題が生じる水域において、底泥の有機汚濁に伴う貧酸素化等の水域での環境問題(臭気、生態系阻害等)を解決するとする手段として堆積汚泥を燃料とするSMFCを実用化、製品化すること、実用的な電力を回収して実規模での発電場を構築することを目的としている。有害な下水汚泥をエネルギー資源に変え、エネルギーを獲得し環境再生する本技術は人類の生活環境を劇的に改善する新しい視点からのものづくりとなる。
「浄化(電子回収)範囲拡大のための基本技術開発」では、SMFCの弱点である狭い電子回収範囲を克服する独自の仮想面積拡大化技術(集積型電極)を開発し、ヘドロ内の広範な場から高効率の電子回収を実現した。この技術により、獲得電力を飛躍的に増大させた。本研究で開発した鉄鋼スラグを集積型電極に組み込む技術は、下水汚泥と鉄鋼スラグによって酸化還元電位の低い状態(高エネルギー状態)を作り、電子生産力の高い燃料場の構築技術、および形成された高エネルギー場において電子を広い範囲から高速度で獲得できる技術である。これらの技術開発により不安定であるが、0.75W/m2の発電を達成した。
「浄化システムの構築と現地での汎用化実験」ではヘドロの堆積により深刻な状態にある①養殖場を早期に回復させる手段と②持続的に良好な海底環境を改善する手段の2つを同時平行的に実施するために養殖場の再生試験を計画した。2016年に7~9割であった養殖カキの斃死率を2018年には3割以下に低減できた。さらに、貧酸素対策としてSMFCで生産した電力によりLEDの点灯→藻類の育成→酸素の生産を実現するLEDシステムを完成させ、貧酸素状態の緩和を実現した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)

  • [国際共同研究] 釜慶大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      釜慶大学
  • [雑誌論文] アルカリ剤層内に堆積した有機泥の分解機構2018

    • 著者名/発表者名
      山地智司,西村海知,TOUCH NARONG,日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 74 ページ: 1195-1200

    • DOI

      10.2208/kaigan.74.I_1195

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 鉄鋼スラグ混合泥を燃料とした微生物燃料電池の実用的な発電性能2018

    • 著者名/発表者名
      西村海知,山地智司, TOUCH NARONG,日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 74 ページ: 1183-1188

    • DOI

      10.2208/kaigan.74.I_1183

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 電位測定による貧酸素化形成過程の把握と実用性の検討2018

    • 著者名/発表者名
      永間健太郎,山地智司,宮津智文,TOUCH NARONG,日比野忠史
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 74 ページ: 1189-1194

    • DOI

      10.2208/kaigan.74.I_1189

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Enrichment of comammox Nitrospira using ammonia nitrogen and hydroxylamine2018

    • 著者名/発表者名
      Yao Xiong, Tomonori Kindaichi, Noriatsu Ozaki, Akiyoshi Ohashi
    • 学会等名
      International Conference on Civil and Environmental Engineering ICCEE 2018
  • [学会発表] Investigation of growth conditions of Candidatus Saccharibacteria in activated sludge2018

    • 著者名/発表者名
      Ryota Takenaka, Yoshiteru Aoi, Noriatsu Ozaki, Akiyoshi Ohashi, Tomonori Kindaichi
    • 学会等名
      日本微生物生態学会第32回大会
  • [学会発表] 活性汚泥内の Candidatus Saccharibacteria の集積培養の試み2018

    • 著者名/発表者名
      竹中 亮太, 尾崎 則篤, 大橋 晶良, 金田一 智規
    • 学会等名
      第52回日本水環境学会年会

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公開日: 2019-12-27  

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