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2018 年度 実績報告書

運転支援システム動作状況において前方監視を行っているドライバ行動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H04424
研究機関北海道大学

研究代表者

萩原 亨  北海道大学, 工学研究院, 教授 (60172839)

研究分担者 多田 昌裕  近畿大学, 理工学部, 准教授 (40418520)
濱岡 秀勝  秋田大学, 理工学研究科, 教授 (70262269)
二宮 芳樹  名古屋大学, 未来社会創造機構, 寄附研究部門教授 (70394525)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード自動運転
研究実績の概要

本研究では,実際の高速道路におけるSAEレベル2による運転時のリスクとそのときのドライバ行動の分析を試みた.高齢ドライバ15名と一般ドライバ15名が走行実験に参加した.主な結果を以下にまとめる.
・レベル2機能使用時に合流車を回避するためのオーバーライドが一般ドライバ,高齢ドライバとも多く計測された.そのとき,合流車を回避する運転行動として一般ドライバは車線変更を選択していたのに対し,高齢ドライバはブレーキによる減速を選択した.通常運転時は,両者とも車線変更が多く,高齢ドライバのみレベル2機能使用時に回避がブレーキによる回避となった.
・右サイドミラーとルームミラーのドライバの注視回数と注視時間から,一般ドライバの方が,レベル2機能使用時であっても周囲の交通状況を認知する運転行動を多く行っていた.注視回数における年齢差は大きくなかったが,一般ドライバはレベル2機能使用時にミラーの注視時間を長くしていた.
・主観評価において,一般・高齢のドライバの比較を行ったところ,レベル2機能の操作やその動作確認が高齢ドライバは一般ドライバより難しいと感じていた.また,レベル2機能を使った運転で高齢ドライバの合流車への確認意識が低くなっていた.一方,レベル2の機能を使った運転については両年齢グループとも信頼感が高く,車両動作への違和感も小さかった.
以上から,高速道路における準自動運転車による走行調査から,高齢ドライバの方が一般ドライバより準自動運転車を使った走行時に交通状況に関する周辺認知レベルの低下とそれによるリスクが懸念される結果となった.今後,実際の道路における準自動運転時のリスク,特に高速道路における合流時のリスクを継続的に調査し,そのリスクが事故として顕在化しないよう自動運転システム側および道路側からの具体的な対策につなげることが重要である.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 高速道路上での準自動運転機能使用時の運転行動分析の試み2019

    • 著者名/発表者名
      日置幸希,多田昌裕,萩原 亨,浜岡秀勝,二宮芳樹
    • 学会等名
      映像情報メディア学会技術報告
  • [学会発表] 高速道路における準自動運転車利用時の高齢および一般ドライバの周辺認知に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      和田脩平、萩原亨、浜岡秀勝、二宮芳樹、多田昌裕、大廣智則
    • 学会等名
      自動車技術会2018年春季大会
  • [学会発表] ドライビングシミュレーターを用いた自動運転支援システム動作状況におけるドライバー挙動分析2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木雄、浜岡秀勝、萩原亨、多田昌裕、二宮芳樹
    • 学会等名
      土木計画学研究(秋大会)講演概要集、vol.58

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公開日: 2019-12-27  

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