研究課題/領域番号 |
16H04466
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
Lim Eunsu 東洋大学, 理工学部, 准教授 (50614624)
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研究分担者 |
伊藤 一秀 九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (20329220)
金 勲 国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 主任研究官 (00454033)
小林 知広 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 講師 (90580952)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 建築環境 / 建築設備 / 換気効率 / 局所換気 / 空気環境 / Net Escape Velosity / Net Escape Probability / CFD |
研究実績の概要 |
研究グループでは室内の局所領域の極小値である質点(ポイント)における汚染物質の実質的な排出速度を定量的に評価する換気効率指標Net Escape Velocity (NEV) を提案し,換気設計への利用に関する基礎的な研究開発に取り組んできた.本研究では,このNEVの概念を熱・汚染物質を含む一般的なスカラ量の輸送現象評価に拡張し,室内の局所領域に形成される熱環境・空気環境のミクロレベルでの構造理解と,NEV概念を用いた具体的な環境設計法への展開の道筋を示すことを目標とする.具体的な研究成果を以下に示す. (1)局所換気効率評価指標の環境設計への適用 H28年度開発した室内汚染物質の直接排出確率を表すNet Escape Probability (NEP)と汚染物質発生場所への回帰確率Returning Probability (RP)の解析方法のさらなる検討と精度の高い計算方法を確率した.その解析法を用いて熱・汚染物質の局所除去が重要視される産業環境における汚染物質制御問題へ適用し,気流解析と汚染物質の解析を行った上,汚染物質の直接排出速度 NEVとNEP・RPとの関係より,汚染物質の不均一濃度場の形成構造の再解釈を行った.それに加え,これらの指標によるミクロレベルの汚染物質制御・評価の可能性を確認した. (2)室内の質点から定義される換気効率評価指標NEV (直接排出速度),NEP (直接排出確率),RP (回帰確率)を,空間単位で汚染物質除去が行われる場を対象とし,汚染物質濃度の形成構造の解明や除去効率(換気効率)の評価への拡張を目指して,数値的な定義や計算方法等を検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画とおり順調に推進している.換気効率評価指標として提案した汚染物質の実質排出確率を表すNet Escape Probability(NEP)と再帰確率を表すReturning Probability(RP)ならびにNet Escape Velocityを用いて,産業環境における汚染物質の不均一濃度場の形成構造の解釈を行うと共に,汚染物質の空間除去の換気効率評価への拡張のために大きな問題無く推進している.
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今後の研究の推進方策 |
現時点で研究推進に困難な課題はなかったので,引き続き当初の研究計画に従い,研究推進する方針である.
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