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2018 年度 実績報告書

IoT活用のための「場所単位での統合的機能調整システム」に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H04470
研究機関東京大学

研究代表者

野城 智也  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30239743)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードIoT / 相互接続性 / IoT-Hub / ライフサイクル / 住宅 / 世代管理問題 / 不都合な組み合わせ / 生産管理
研究実績の概要

本研究期間中に、ICT 系企業や、住宅生産・部材設備供給企業が、それぞれ別個にIoTにかかわるプライベート・クラウドを急速に形成する動きが進行したが、本研究は、将来においては、複数のプライベート・クラウドを連携させる必要が高まると予見し、複数のプライベート・クラウドを普遍的に相互接続できるように、過年度に構想した、「場所単位での統合的機能調整システム(local Integrator)」のシステム構成を見直し、「IoT-Hub」とも呼ぶべき相互接続方法を考案した。
複数のIoTアプリケーション及び状況の不都合な組み合わせについて、事例収集・整理を進め、これらの不都合な組み合わせが生じた際には、コマンドの実行を中止する「関所システム」を「IoT-Hub」の枠組みを前提に試作することで、そのアルゴリズムをどのように組めばよいのかについて知見を得た。
住宅・建築のライフサイクル期間にわたる設備・部材などが付加、交換・更新されていることを想定し、「IoT-Hub」の枠組みを前提に、単位空間に所在するThingsのインベントリを作成更新していくことで、「場所単位での統合的機能調整システム」を適応させていく方策について検討した。加えて、 ICT 技術の進展速度と、設備・部材などが交換・更新される速度とが異なることにより生じうる問題を「世代管理問題」と命名したうえで、「場所単位での統合的機能調整システム」を住宅・建築のライフサイクルにわたって活用するための世代管理のあり方に関する指針を「IoT-Hub」の枠組みを前提にとりまとめた。
実験住宅への見学者等を擬似的居住者と見立ててインタビューすることで、人間が制御する範囲と、「場所単位での統合的機能調整システム」による自動制御に委ねる範囲をどのように仕分ければよいのかについて検討しようとしたが、系統的・統計的に分析するまでには至らなかった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 建築設備分野における Digital Transformationの可能性2019

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 雑誌名

      日本冷凍空調学会誌「冷凍」

      巻: 第94 巻 第1098 号 ページ: 3-8

  • [雑誌論文] 住空間IoTにおける組織間の責任分担のあり方に関する考察2018

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 雑誌名

      2018年日本建築学会建築生産シンポジウム論文集

      巻: vol.34 ページ: 37‐42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える すまいまわりのIoTに係わる三つの課題2018

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 雑誌名

      TASC monthly

      巻: no.514 ページ: 14-21

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小規模商業施設における年間を通じた自然換気と機械換気の組合せ有効活用に関する省エネルギー上の課題とIOTを活用した解決のための仕組みの提案2018

    • 著者名/発表者名
      馬郡文平, 野城智也
    • 雑誌名

      2018年日本建築学会建築生産シンポジウム論文集

      巻: vol. 34 ページ: 43-48

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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