研究課題/領域番号 |
16H04636
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
硲 隆太 大阪産業大学, デザイン工学部, 教授 (00379299)
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研究分担者 |
岸本 忠史 大阪大学, 核物理研究センター, 特任教授 (90134808)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 実験核物理 / 素粒子実験 / 化学工学 / 同位体分離 / マイクロ・ナノデバイス |
研究成果の概要 |
多段濃縮に向けた化学同位体分離開発:①液液抽出での従来の水溶媒と比べ、Ca30%高濃度(3.5M)に12M塩酸添加で分配係数は約1桁、分離係数は約2倍の1.007の激的な改善を得た。②攪拌子バッチ処理による液液抽出攪拌反応(30分)と同程度の15%分配係数を、攪拌無しマイクロリアクター層流のみでわずか0.3秒(6千倍高速)で達成。③前処理無し&簡易迅速なICP-MSによる同位体比測定の開発:ホット・リアクションセル法から、クールプラズマ法でAr起因干渉イオンを低減し、高精度な同位体比測定に成功。大量生産に向け、樹脂法/電気泳動法の百/4百倍の高濃度かつ再利用可クラウンエーテルで廉価な濃縮達成。
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自由記述の分野 |
数物系科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニュートリノ質量の絶対値及びマヨラナ性を検証できる二重ベータ崩壊実験において、ニュートリノの質量が標準階層領域も示唆される中、最大のQ値をもつ48Caによるバックグラウンドフリー実験であるCANDLES実験を濃縮48Caを含むCaF2結晶で行うことが、次世代実験として期待されている。Ca濃縮法は未だ電磁法に限られ、価格は高騰(数千万円/グラム)し、世界での市場供給量も既存の数十グラムに限られ、安価な濃縮Ca法開発は、Caトレーサーの医療診断へも画期的なin vivo診断を可能とし、新たな新産業創出に繋がる。核融合炉燃料トリチウム製造の濃縮6Liへの有効性も示され、独自の国産濃縮技術開発が重要。
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