物に触れた時に感じる感覚を触角という。触覚は視覚、聴覚、嗅覚、味覚とならぶ五感の一つとして紀元前から知られるが、どうやって触覚を感じるか、具体的には触覚の受容体やその他の細胞内分子の実体については他の感覚と比べて未解明のことが多く残されている。これを解明する目的でゼブラフィッシュの運動をモデルとした触覚の研究を行い、触覚を感じるのに必要な分子を探索し、触覚を感じるのに必要なタンパク質を同定した。このタンパク質は細胞膜上にあると考えており、この分子の理解から、触覚異常をともなうさまざまな疾患の理解が深まると期待される。また、ゼブラフィッシュの運動を計測し、運動能力が遺伝形質であることを確認した。
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