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2018 年度 研究成果報告書

シナプス内AMPA型グルタミン酸受容体発現密度の生理的意義とメタ可塑性の可視化

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04662
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関福井大学

研究代表者

深澤 有吾  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60343745)

研究分担者 石川 達也  金沢大学, 医学系, 助教 (00750209)
黒田 一樹  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (60557966)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードシナプス伝達 / グルタミン酸受容体 / シナプス可塑性 / 電子顕微鏡
研究成果の概要

本研究では、シナプス可塑性を示す3種類の脳内シナプス結合について、AMPA型グルタミン酸受容体(AMPAR)のシナプス内外の発現様式を、SDS-FRL法を用いて定量的且つ高分解能で解析した。その結果、シナプス内AMPARがモザイク状に分布しその密度が大きな分散を示すこと、及び、長期増強現象(LTP)の誘導に伴い一過性に増加すること、そして、シナプス可塑性関連分子の遺伝子改変マウスで野生型に比べ有意に異なることを明らかにした。これらの結果から、AMPARのシナプス内発現分布と密度が、シナプス伝達のメタ可塑性に深く関与することを示唆した。

自由記述の分野

分子神経解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、個体レベルで起きる学習機能や環境適応現象とシナプス可塑性との関係をこれまでより正確に統合できるようになる。更に、得られた知見をAMPAR局在調節を担う分子機構に関するこれまでの知見と統合することで、学習・記憶のメカニズムの研究に新しい概念や研究テーマを創出できる可能性がある。また、絶対量に迫るAMPAR発現密度の測定結果は、神経細胞の情報統合の理解、ひいては、脳の動作メカニズムのような複雑で現時点では実験的に扱うことができず、計算論的アプローチが必要な研究に有用な知見を提供することができる。また、記憶障害を伴う神経疾患の研究にも新たな解析基盤と視点を提供することもできる。

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公開日: 2020-03-30  

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