研究課題/領域番号 |
16H04682
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 智行 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (40202337)
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連携研究者 |
岩見 真吾 九州大学, 理学研究院, 准教授 (90518119)
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研究協力者 |
川上 朗彦
松浦 嘉奈子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | HIV / SHIV / アカゲザル / 動物モデル / 感染症 / エイズ |
研究成果の概要 |
高病原性SHIVをアカゲザルに接種し、急性期および慢性期のサルにそれぞれ抗ウイルス薬を投与し、新規感染を阻止した状態で観察される血中ウイルス量の減衰を計測した。得られた結果から数理モデル解析により、感染リンパ球および感染マクロファージの半減期を算出した。これらの情報を基に、体内総ウイルス量におけるマクロファージ由来ウイルス量を推定した。個体レベルにおける、現行抗ウイルス薬の感染マクロファージへの抗ウイルス効果を明らかにした。抗ウイルス療法下でマクロファージがウイルスリザーバーとして機能しているか組織化学的に検索した。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗HIV薬の開発の過程ではウイルスのリンパ球への感染の阻止が指標として用いられており、マクロファージへの感染阻止および感染マクロファージへの抗ウイルス効果等はこれまでに検索されていない。このように個体レベルで未だ誰も検討していない問題に注目した点が独創的である。本研究計画が解明したHIV感染症におけるマクロファージ感染の意義は、実際の感染個体で得られる知見であるため、現行のヒトの多剤併用療法下で顕在化した諸問題へのマクロファージの関与を考えるうえで直接的かつ重要な基盤的情報となるものと考えられる。
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