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2018 年度 研究成果報告書

中枢神経系で働くマウス新規摂食行動制御遺伝子の機能解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04686
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験動物学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

高田 豊行  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 助教 (20356257)

研究分担者 阿部 貴志  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (30390628)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード疾患モデル / 摂食行動 / 肥満
研究成果の概要

我々は、実験動物マウスのコンソミック系統を使用して、肥満表現型を対象にした遺伝子探索研究を行い、脳で発現する機能未知の遺伝子Aobs1を同定した。本申請研究により、Aobs1は、マウス脳内の摂食に関わる神経核を含む領域で、摂餌の内容で遺伝子発現量が変化し、それに伴い特定の摂食行動制御関連遺伝子の発現が変動することを見出した。この結果を活用して、さらに解析を進めた結果、マウスのAobs1は中枢で機能して、摂食行動における脳内の特定の神経核で、レプチンなどによる栄養シグナルの伝達に関わる可能性が示唆された。また、Aobs1変異マウスは、過食による肥満研究のための実験動物になりうることも確認した。

自由記述の分野

哺乳動物遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の食品の高栄養化や運動量の低下、ストレスの増加などの様々な環境変化により、肥満とその関連疾患が激増し、深刻な社会問題になっている。申請者らが独自に発見した中枢神経系で摂食行動制御に係わる新規遺伝子を対象にして、肥満に繋がる摂食行動制御に関する研究を行うことで、基礎医学的な摂食行動制御系の遺伝システムの理解がより深化し、未知の遺伝パスウエーの発見に至る可能性がある。また、一連の変異マウスは、摂食障害やそれに起因する肥満や代謝病研究のモデルとしても優れた実験動物となる。

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公開日: 2020-03-30  

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