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2018 年度 研究成果報告書

BRCA遺伝子機能を標的とした乳がん新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04693
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腫瘍生物学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

三木 義男  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10281594)

研究分担者 中西 啓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50321790)
高岡 美帆  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (90770701)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードがん抑制遺伝子 / BRCA1/2 / 合成致死療法
研究成果の概要

(1)微小管脱重合阻害剤パクリタキセルが、微小管安定化を促進するため協働で微小管に直接結合する微小管関連タンパク質を同定した。また、BRCA2の枯渇後の細胞ベースおよびインビトロでのチューブリン重合アッセイにより、これらのタンパクによって微小管安定化が誘導されたことを明らかにした。
(2)BRCA2の核内輸送タンパクを同定した。DNA損傷修復は核内で行われることから、このタンパクをノックダウンすると BRCA2の核移行が阻止され、BRCA2が核内で機能できず、PARP阻害薬による合成致死性が誘導されることを見出した。また、このタンパクの核内局在を阻害する2種の化合物を検出した。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本申請研究の目的は、BRCAの染色体安定性維持に関わる分子の生理活性を明らかにすることで、目的の分子によって担われる情報伝達の流れが、乳がん発生機構の解明に繋がることが期待される。重要なことは、その結果、得られた情報を駆使して、合成致死理論に基づく新規分子標的の探索や治療法の開発を進める点で、さらに、その中でも特記すべき独創性は、遺伝性乳がん研究から創出された新規治療法を一般乳がんに応用・展開する点であり、基礎医学的興味に留まらず、臨床的な新規診断・治療法開発に強く波及し得るものと確信する。

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公開日: 2020-03-30  

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