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2018 年度 研究成果報告書

がんから放出される免疫メディエーター「乳酸」のシグナル分子機構

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04703
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腫瘍生物学
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所)

研究代表者

井上 徳光  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 総括研究員(腫瘍免疫学部門長) (80252708)

研究分担者 赤澤 隆  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 主任研究員 (80359299)
研究協力者 大橋 敏充  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードがん免疫 / がん微小環境 / 乳酸 / 免疫制御 / プロトン / IL-23 / IL-17 / マクロファージ
研究成果の概要

私達は、世界に先駆けて、解糖系の終末代謝産物であると考えられていたがん由来の乳酸が、がん周囲の異常な免疫環境を形成するのに関与する事を発見した。今回、私達は、乳酸イオンと酸性状態が、独立にエピジェネチックな修飾を誘導することを示した。また、頭頸部癌の高乳酸環境と免疫抑制に関わるM2様マクロファージへの転換との関連を示した。高乳酸環境が免疫細胞に作用して、がんの炎症誘導と免疫抑制誘導に影響を与えることがわかったため、今後、がんの免疫及び代謝環境をターゲットにしたがん免疫療法の開発を目指すことが重要であると考えられる。

自由記述の分野

腫瘍免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの免疫療法が実際の臨床に使われ注目を集めている。しかし、現在の方法だけでは、対象が限られており、現法を補完する新しい免疫療法の開発が期待されている。私達は、現法の獲得免疫をターゲットにするのではなく、自然免疫系をターゲットにした新しい治療法の開発を目指している。 特に、がんの代謝と免疫環境との関連を明らかにし、それをターゲットにしたユニークな研究を遂行している。今回、がんによって形成される免疫環境形成のメカニズムの一端を基礎と臨床の両方において解明してきており、今後さらに発展させる必要があると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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