研究成果の概要 |
肺線がんにおける、ALK, ROS1, RET, NTRK等の融合遺伝子は低頻度Driver Oncogeneであり、これまでに複数の薬剤が開発・承認され実臨床で使用されてきた。しかし獲得耐性の出現が臨床上問題である。最終年度はALK陽性肺がんに対して、ALK阻害薬を逐次治療した際に、2つ以上の変異が重複する耐性変異を14種類発見し、それらの耐性克服法を発見し論文として報告した。また、ROS1融合遺伝子陽性肺がんでは、患者胸水から新たに細胞株を樹立し、新規阻害薬の評価等を実施した。また、EGFR変異陽性肺がんにおける治療薬の使用順番と耐性出現パターンについて明らかにし、論文として発表した。
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