研究課題/領域番号 |
16H04720
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 (2018) 京都大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
栗本 一基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20415152)
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研究協力者 |
三谷 忠弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | BLIMP1 / ChIP-seq / 微量解析 / 生殖細胞 / 小腸 / 視細胞 / 形質芽球 |
研究成果の概要 |
単一の転写因子―特に、細胞を特異的な分化過程に導く転写抑制因子―が、多様な細胞系譜の形成過程で決定的な役割を果たす機構は、発生学やゲノム科学の重要な問題であるが、その詳細は不明である。本研究では、多様な細胞種の分化を決定する転写因子BLIMP1に注目し、その結合部位を、4系譜、6細胞種について解析し、遺伝子発現変動と詳細に比較した。その結果、BLIMP1結合部位と、その遺伝子発現制御(抑制)活性について興味深い関係を発見した。本研究成果は、生体内における特定の転写因子の結合部位を、多数の細胞系譜にわたって横断的に比較解析した初めての成果である。
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自由記述の分野 |
ゲノム生物学、発生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個体の全細胞は単一の受精卵を起源とする。単一のゲノムが多様な機能を持ち多様な細胞を形成するためには転写因子によるゲノム制御が不可欠である。また同一の転写因子が多様な細胞種の決定に関わることもよく知られている。転写因子はゲノムに結合しても必ずしも活性を発揮するとは限らず、どのゲノム結合部位が機能を担うかは重要であるが、技術的な限界から、生体内の具体的な結合部位は不明な点が多かった。本研究の意義は、研究代表者が開発した微量解析法を用いて、生体内に存在する多系統の細胞種における重要な転写因子BLIMP1の結合部位を遺伝子発現動態と合わせて横断的に比較し、活性を持つ結合部位の特徴を抽出したことである。
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