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2018 年度 研究成果報告書

熱帯降雨林における流水性両生類の多様性維持機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04735
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物資源保全学
研究機関名古屋大学

研究代表者

夏原 由博  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20270762)

研究分担者 倉林 敦  長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 准教授 (00327701)
境 優  中央大学, 理工学部, 助教 (10636343)
島田 知彦  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30610638)
研究協力者 源 利文  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード安定同位体比 / 採餌ギルド / 種間相互作用 / 間接効果 / 環境DNA
研究成果の概要

マダガスカルにおいて,流水性のオタマジャクシの多種が共存できるメカニズムと渓流生態系における役割を解明し、森林改変による両生類への影響と両生類が減少することによる渓流生態系への影響を評価した。具体的には、 (1)オタマジャクシの種組成への生息地の不均一性とかく乱による影響を明らかにした。(2) 種間競争がオタマジャクシの種間で口器の分化を促進し、維持することを示した。競合種の存在下でオタマジャクシが餌を変える能力を実証した。(3) オタマジャクシがリターの分解を促進し、その排泄物が渓流の栄養塩の重要な供給源であること、ニッチの異なる2種が共存することでリターの分解を促進する効果を実証した。

自由記述の分野

生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の独創的な点は,一見競争関係にある近縁種の間接的種間相互作用が種の多様性を高め,種の多様性が物質循環を通じて生態系の生産機能に及ぼす影響を評価することである。また,人為的な攪乱が生物間相互作用の強さの変化を介して,生態系機能の劣化と生物多様性の減少を引き起こすことを明らかにした。これらの知見から,人間活動圧力の拡大にともなって,危機に瀕している熱帯森林生態系における持続的な自然資源管理に必要な配慮を導いた。

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公開日: 2020-03-30  

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