MyD88はIL-1ファミリーやToll様受容体のシグナル伝達にとって重要なアダプタータンパク質である。今回、MyD88がOpenとCloseの2つの状態をとることを初めて明らかにした。このスイッチングが、MyD88下流のシグナル伝達制御に利用されている可能性があり、MyD88が関わる多様なシグナル伝達の研究にとって極めて意義深いものだと考えられる。 IL-18や他のIL-1ファミリーの前駆体に関する構造情報はほとんどなかったため、本研究で得られた情報は貴重である。特に、IL-1ファミリーのpropeptideと本体の相互作用を明らかにした例は初めてであり、今後の研究を促すものである。
|