• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

HCV IRESによるリボソーム・ハイジャックの分子機構

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H04756
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 構造生物化学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

伊藤 拓宏  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, ユニットリーダー (70401164)

研究協力者 今高 寛晃  
重松 秀樹  
横山 武司  
柏木 一宏  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードウイルス / 生体分子 / 電子顕微鏡 / 翻訳 / 翻訳開始
研究成果の概要

クライオ電子顕微鏡を用いて、HCV IRESが進行中のmRNAの翻訳反応を邪魔することなく、80Sリボソームの40Sサブユニットに結合している構造を捉えることに成功した。蛍光顕微鏡を用いた1分子観察により、IRESが翻訳反応中のリボソームに結合していることを確認した。HCV IRESに依存して翻訳を開始した場合についても、IRESが翻訳反応中のリボソームの40Sサブユニットに結合していることが分かった。生化学的な実験により、HCV IRESに依存した翻訳の開始は、キャップ構造を持つmRNAを翻訳中のリボソームを用いる方が、空のリボソームを用いるよりも、迅速に進むことが明らかになった。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HCV由来のIRESがこれまで想定されていなかった方法で反応中の翻訳装置リボソームを乗っ取っていることを示した点で画期的である。本研究により明らかになった機構は、HCV由来のIRESと同じような構造を持つ他のウイルスにも共通すると考えられる。従って、IRESとリボソームの40Sサブユニットとの相互作用を阻害する薬剤を開発できれば、効果的な抗ウイルス薬になる可能性がある。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi