研究課題/領域番号 |
16H04758
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 (2018-2019) 国立研究開発法人理化学研究所 (2016-2017) |
研究代表者 |
山口 芳樹 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (90323451)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 糖鎖 / レクチン / X線結晶構造解析 / NMR / 分子動力学 / ダイナミクス |
研究成果の概要 |
タンパク質に結合している分岐糖鎖は、タンパク質の品質管理や細胞間相互作用など様々な機能を持つことが知られている。その機能の多くは分岐糖鎖とレクチン受容体との相互作用によって達成されるが、分岐糖鎖の立体構造やレクチン受容体との相互作用様式については不明な点が多い。本研究では、レクチン受容体との相互作用における糖鎖の各分枝の役割を構造生物学的に明らかにすることを目的として、直鎖のオリゴ糖ユニットではなく、分岐型の糖鎖を用いて立体構造解析および相互作用解析を実施した。その結果、分岐糖鎖の各分枝が区別なくレクチン受容体に認識される場合と、特定の分枝が認識される場合に分類されることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
構造生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖鎖の分岐構造の生物学的意義については、その多価性によるレクチン受容体とのみかけの親和性の増大が従来報告されてきた。しかしながら、分岐構造の性質や生物学的役割の違についての理解はあまり進んでいなかった。本研究の遂行により、レクチン受容体との相互作用における分岐糖鎖の各分枝の役割の一旦を構造生物学的に解明することに成功した。得られた知見は、生理活性を示す糖鎖誘導体の開発(ワクチン、アジュバント)やレクチン受容体をターゲットとした創薬研究への貢献につながる。
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