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2018 年度 研究成果報告書

ガングリオシドによる新たな「炎症増悪ループ」の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04767
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能生物化学
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

井ノ口 仁一  東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (70131810)

研究協力者 郷 慎司  
ベイロン ルーカス  
狩野 裕考  
郷 慎司  
永福 正和  
鈴木 明身  
上村 聡志  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードスフィンゴ糖脂質 / ガングリオシド / 生活習慣病
研究成果の概要

メタボリックシンドロームにおけるガングリオシドの病態生理学的意義について検討するために、高コレステロール血症示すApoE変異マウスおよび視床下部でのレプチン抵抗性による過食を示すKKAyマウスに対してガングリオシドGM3合成酵素(GM3S)KOマウスを交配し、ApoE変異/GM3S KOおよびKKAy/GM3S KOマウスを作成した。ApoE変異/GM3S KOマウスでは、腸管のコレステロールトランスポーターであるNPC1L1機能が阻害されており、高コレステロール血症が改善した。一方、KKAy/GM3S KOマウスでKKAyマウスの過食が制限され、レプチン抵抗性が改善していることを突き止めた。

自由記述の分野

糖鎖生物学。特に、メタボリックシンドロームおよび慢性炎症におけるスフィンゴ糖脂質の機能解明。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂質異常症におけるガングリオシドの役割を調べることを目的として、自然発症apoE欠損(apoE-/-)マウスのGM3合成酵素を欠損したところ、apoE-/-マウスが示す血漿コレステロール値が劇的に改善すること、GM3S欠損(GM3S-/-)マウスが食餌誘導性の高コレステロール血症に対して抵抗性を示すことを見出した。
また、KKAyマウスにおけるGM3S KOでは、KKAyマウスの過食と肥満,耐糖能異常およびインスリン抵抗性の著明な改善がみられた。これらの結果から、GM3および関連ガングリオシドは、メタボリックシンドロームの治療標的になり得ることを示唆することができた。

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公開日: 2020-03-30  

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