微小管は細胞の中で様々な機能を発揮することが知られている。細胞が分裂していない時期には、微小管は細胞質に網目状に存在して物質輸送のレールとして働く。これに対して分裂する際には、微小管は紡錘体をつくり、染色体を2つの細胞に分配する機能を担う。すなわち、正しい時期に紡錘体が正しく形成されないと、染色体の分配に異常が起き、がん化や細胞死の原因となる。そこで本研究では微小管が時期によってかたちを変化させる仕組みを調べた結果、Alp7/TACCタンパク質が時期により制御を受けることで、微小管が適切な時期に適切な場所で形成されることを解明した。現在は酵母に加えてヒトなどの高等生物でも研究を続けている。
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