細胞の移動方向は、細胞外のガイダンス分子によって制御されていると考えられているが、我々の発見はそれ以外に、移動方向がその母細胞の極性によって制御される機構の存在を初めて示した。 また、三種類のWntが極性に対し異なる機能を持っていることを示した。さらに、Wntと冗長的に働くWnt受容体Frizzledが、Wnt結合ドメインである細胞外領域(CRD)否依存的に働くことを初めて発見した。Frizzled蛋白質の新たな機能を明らかにした。 Wntシグナルは哺乳類においても発生や恒常性の維持に重要であり、また癌など様々な疾患にも関与している。Wnt受容体の新たな機能の発見は社会的にも意義が大きい。
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