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2016 年度 実績報告書

においに対する乳児の全身的協関反応の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H04852
研究機関国立研究開発法人森林総合研究所

研究代表者

恒次 祐子  国立研究開発法人森林総合研究所, 構造利用研究領域, 主任研究員 (00360397)

研究分担者 石橋 圭太  千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40325569)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード全身的協関 / 生理人類学 / 環境適応能
研究実績の概要

循環系各指標の測定例について文献調査を行い,乳児における測定可能性,測定の優先度と測定方法を検討した。結果として呼吸数,皮膚温は適切な測定方法を用いれば測定可能,深部温,血圧については継続的な検討が必要であることが明らかとなった。末梢血流量については安全性はおそらく問題がないが,乳児における測定例がほとんどないことから当面測定を見送ることとした。呼吸数は心電図センサーと一部センサーを兼ねてインピーダンス法にて測定する方法を,深部温は小児において直腸温と相関があることが報告されている熱流補償法による測定法をそれぞれ検討することとし,測定器を整備中である。また装着するセンサー数の問題から皮膚温については測定の優先度を下げることとした。血圧については非侵襲的に連続測定するための標準的な方法がこれまでになく,数例測定例のある成人のセンサーを用いた方法を検討することとした。脳血流については最近発売されたポータブル測定器の適用可能性を検討した。
乳児被験者2名を対象に,血圧と脳血流の同時測定を試行したところ,血圧は成人のセンサーで安定的に乳児に負担を与えずに測定することは難しいと考えられた。また,脳血流についても新たなポータブル測定器はセンサー部分の装着性(遮光性)に問題があり,これまでに使用してきた測定器の方が安定的に測定ができることが明らかとなった。これらの結果を踏まえ,次年度以降測定系の確立とデータ取得を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り測定指標の選択および測定システム確立の準備を進め,予備測定を行うことができたため,順調に進展していると評価した。

今後の研究の推進方策

現在成人における試測定を行っており,測定系の安全性,安定性が確保され次第,乳児での測定を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 木質居住環境が人間にもたらす影響の評価手法2017

    • 著者名/発表者名
      恒次祐子,松原恵理,杉山真樹
    • 雑誌名

      木材学会誌

      巻: 63 ページ: 1-13

    • DOI

      10.2488/jwrs.63.1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Physiological Responses in Infants to Plant Odors2016

    • 著者名/発表者名
      Tsunetsugu Y,Yamashita Y
    • 学会等名
      UNIST-JPA Joint Symposium 2016 on Anthropological and Physiological Research on Humans Living in Modern Society of the East Asia
    • 発表場所
      蔚山市(大韓民国)
    • 年月日
      2016-09-22 – 2016-09-24
    • 国際学会
  • [学会発表] Measurement of physiological responses in infants to nature-derived odors2016

    • 著者名/発表者名
      Tsunetsugu Y,Yamashita Y
    • 学会等名
      Modernization and Health in the Asia-Pacific Region
    • 発表場所
      ハワイ州ヒロ市(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2016-08-19 – 2016-08-20
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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