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2018 年度 研究成果報告書

においに対する乳児の全身的協関反応の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04852
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用人類学
研究機関東京大学 (2017-2018)
国立研究開発法人森林総合研究所 (2016)

研究代表者

恒次 祐子  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00360397)

研究分担者 石橋 圭太  千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (40325569)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード心拍数 / 心拍変動性 / 全身的協関
研究成果の概要

においが人間の気分に影響を与えることは古くから知られてきた。また様々な樹木や植物のにおいが人間の生理機能に鎮静的な影響を持つことが報告されている。しかし,なぜある種の植物由来のにおいが鎮静的な作用を持つのかについては分かっていない。本研究では人間の「生まれつき」の反応を測定するために,乳児を対象とし,植物由来のにおいに対する生理応答を測定することを試みた。結果としてD-リモネンのにおいが乳児において心拍数を低下させ,心拍変動性に影響を及ぼすことが明らかとなった。一方で影響を受ける心拍変動性の帯域は,成人と異なり極めて高い周波数帯域までおよんでいることが明らかとなった。

自由記述の分野

生理人類学,木質科学,居住環境学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では植物由来のにおいに対する人間の「生まれつき」の反応を明らかにすることを目的に乳児を対象としてα-ピネン,リモネンというにおいに対する生理応答の測定を行った。従来の成人を対象とした研究における生理応答測定では,においに対する経験や思い込みなどの影響を排除することが難しかったが,乳児を対象としたことによりそれらの影響を低減させることができたと考える。乳児において非侵襲的に安定的な測定を行うことができた生理指標が限られていたため,結果の解釈は限定的なものに留まるが,これまでにアロマテラピー等で心理的に感じられていたリラックス感に対する客観的なデータを提供することができたと考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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