研究課題/領域番号 |
16H04859
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐塚 隆志 名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (70362291)
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研究協力者 |
呉 健忠 農業・食品産業技術総合研究機構
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ソルガム / バイオリファイナリー / PRR37 |
研究成果の概要 |
スイートソルガムはサトウキビ同様、茎に糖液を蓄積する性質を有するが、殆ど食用に用いられておらず、バイオリファイナリー利用が期待されている。本研究ではその搾汁液の高糖性に注目し、その責任遺伝子座qBRX-6を解析した。その結果、(1) qBRX-6は複数の責任遺伝子が複合して座乗していると考えられ、かつ、環境要因にも影響を受けていること。(2)その内の1つの候補遺伝子領域を狭めた結果、5つの遺伝子に絞り込んだこと。(3) 別の候補遺伝子として、SbPRR37の可能性も検討した結果、スイートソルガムのアレルは部分的機能欠失であり、これが原因で糖の転流に影響を与えている可能性、などが示唆された。
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自由記述の分野 |
植物育種学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代・未来社会において、エネルギー創出に貢献するバイオエタノール生産や、バイオプラスチック生産などのバイオリファイナリー産業の基本原料は糖である。しかし、これまでサトウキビなどの糖原料作物において、糖の産生の原因遺伝子は明らかにされていなかった。本研究成果は、スイートソルガムを糖原料作物のモデル作物と位置付け、遺伝学的及び分子遺伝学的観点から、どのような遺伝子座及び遺伝子が糖の産生に関与しているのかについて解析を進め、学術的理解を深めた。さらに低炭素社会など、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた社会の基盤作りへ向けて、農学や育種学の貢献が重要であるという社会的意義を示した。
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