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2019 年度 研究成果報告書

糖非発酵性細菌のペプチダーゼ類を標的とした新規抗菌剤開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04902
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学
研究機関昭和大学

研究代表者

田中 信忠  昭和大学, 薬学部, 准教授 (00286866)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード糖非発酵性細菌 / ペプチダーゼ / 立体構造 / 抗菌剤 / ドラッグデザイン
研究成果の概要

S46ファミリーに属するペプチダーゼ類は、ヒトに存在せず、新規抗生物質の理想的標的である。我々は、Porphyromonas gingivalis由来ジペプチジルペプチダーゼ11(PgDPP11)に関し、宇宙空間で成長させた高品質結晶を用い、その結晶構造を高分解能で決定した。活性部位に結合したイオン類は基質酸性ペプチドの結合を模倣しており、その結合情報を利用したインシリコ探索により非ペプチド性阻害剤であるSH-5を見出し、その結合様式を結晶構造解析で確認した。SH-5および関連化合物は、PgDPP11に対する強力な阻害剤をデザインするためのリード化合物となるであろう。

自由記述の分野

創薬科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周病原因菌Porphyromonas gingivalisや多剤耐性菌Stenotrophomonas maltophiliaは糖ではなく蛋白質やペプチドをエネルギー源とする「糖非発酵性細菌」である。従って、これらの菌のペプチド代謝経路を阻害するような化合物は新規抗生物質と成り得る。従って、本研究の学術的意義は、糖非発酵性細菌を標的とした新規抗生物質開発に繋がるものである。また、本研究の社会的意義として、製薬企業は感染症関連研究に対して消極的なため大学研究者による抗生物質開発に繋がる基盤研究は社会的に極めて重要であることを強調したい。

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公開日: 2021-02-19  

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