研究課題/領域番号 |
16H04906
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
魚住 信之 東北大学, 工学研究科, 教授 (40223515)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | イオンチャネル / シロイヌナズナ / 気孔閉鎖 / 脂質修飾 / リン酸化制御 |
研究成果の概要 |
植物の細胞内の主要イオンの濃度を調節するイオン輸送体は,乾燥・脱水・塩害などの環境ストレス変化に適応して細胞内浸透圧調節や膜電位維持を行っている.輸送体の機能のon-offは,二酸化炭素の吸収や蒸散を担う気孔の開閉,環境ストレス適応,生体膜のエネルギー変換に関与する.環境変化に立ち向かう細胞の恒常性維持と植物全身の養分吸収と排出のバランス調節を行うために,気孔閉鎖を誘導に主要な機能を担う陰イオン輸送体の調節機構を明らかにした.この調節は,細胞内リン酸化酵素で行われ,細胞内の分子と輸送体が協力して環境変化に適応することを示した.
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自由記述の分野 |
環境適応に重要な機能を果たす植物イオン輸送と生体膜エネルギー変換に関する研究分野
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の細胞内の主要イオンの濃度を調節する陰イオン輸送体を制御する因子を明らかにした.これにより,乾燥・脱水・塩害などの環境ストレス変化に適応に関与する初期段階の分子レベルの調節系が明らかとなった.二酸化炭素の吸収や蒸散を担う気孔の開閉,環境ストレス適応,生体膜のエネルギー変換に関与することから,植物の養分吸収の改善,地球規模の環境変化に耐性を持つ植物の創出,環境保全,作物育種や環境変化に立ち向かう分子の創成につながる基盤的に知見を獲得した.
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