本研究では、骨格筋機能の遺伝子発現調節に重要であるPGC1αおよびFOXO1に着目して研究を進めた。PGC1α欠損遺伝子改変マウスを作製し、ミトコンドリア機能にPGC1αが重要であることを観察した。またPGC1αは骨格筋でグルコースアラニン回路に寄与した。DNAメチル化酵素Dnmt3aが筋萎縮時に骨格筋で顕著に発現低下し、筋損傷時の筋再生を低下させた。また食品成分のスクリーニングによりFOXO1の転写活性をビタミンDが抑制し筋萎縮を抑制しうることを見出した。さらにPGC1αのホモログ・PGC1βの転写活性を大豆イソフラボンが促進しエネルギー消費上昇・抗肥満作用を有することを見出した。
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