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2019 年度 研究成果報告書

温帯林の種多様性創出における病原菌と菌根菌の相対的重要性

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04931
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 森林科学
研究機関東北大学

研究代表者

清和 研二  東北大学, 農学研究科, 教授 (40261474)

研究分担者 陶山 佳久  東北大学, 農学研究科, 准教授 (60282315)
深澤 遊  東北大学, 農学研究科, 助教 (30594808)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード森林生態系 / 種多様性 / 病原菌 / 菌根菌 / 種特異性 / ギャップ / 距離依存性 / 相対優占度
研究成果の概要

落葉広葉樹林における種多様性の創出・維持メカニズムを、一本の成木の近傍における病原菌・菌根菌との相互作用から明らかにした。親木近傍における種特異的な病原菌が同種実生の死亡を引き起こし、他種実生への置き替わりを促し、種多様性を増加させるといったJanzen-Connell仮説が冷温帯林でも種多様性創出メカニズムとして極めて重要であることを明らかにした。一方、ミズナラ、ブナなど優占度の高い種においては、親個体近くでは種特異的な菌根菌によって同種の実生が成長促進されるといった正のフィードバック機構が成立することを明らかにし種多様性を減少させるメカニズムがあることを明らかにした。

自由記述の分野

森林科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球上の森林生態系では生物多様性の劣化や生態系機能の喪失が懸念されている。日本でも全森林の5分の2が針葉樹人工林として単純林化し手入れ不足も相まって水源涵養機能や野生生物のハビタットとしての機能が大きく低下している。そこで、広葉樹を導入し混交林化し生態系機能を向上させようとする試みが増えている。さらに、都市近郊林や河畔林、奥地林近傍でも種多様性の復元は森林管理における大きな目標になっている。本研究が明らかにした種多様性の創出メカニズムは多様性の復元において、科学的論拠を与えると同時に、多様性復元のための技術的な指針としても有効であろう。

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公開日: 2021-02-19  

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