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2018 年度 研究成果報告書

生態学・遺伝学的手法を用いたツキノワグマの個体群構造と分散行動の影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H04932
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 森林科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

小池 伸介  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40514865)

研究分担者 大西 尚樹  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00353615)
後藤 優介  ミュージアムパーク茨城県自然博物館, 資料課(兼務), 学芸員 (20574312)
山崎 晃司  東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (40568424)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードツキノワグマ / 分散行動 / 個体群構造
研究成果の概要

一般に動物の分散行動とは、個体が出生地から離れ、繁殖地へ移動する行動のことを表し、個体群動態だけでなく個体群の遺伝子構造にも大きな影響を及ぼす。ツキノワグマの分散行動を行動調査および遺伝解析により調べたところ、オスはメスよりも分散距離の規模が大きいことが示された。さらに、オスの分散行動を開始する年齢を検討したところ、3歳以降に分散行動を開始する可能性が示唆された。以上から、ツキノワグマも他のクマ類と同様の分散行動を行う可能性が示唆された。

自由記述の分野

生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、生態学的手法と遺伝学的手法という異なるアプローチで、長期の野外観察やサンプル数の確保が難しい大型哺乳類であるツキノワグマの分散行動の規模と過程を明らかにした点で学術的意義は高いといえる。また、近年ツキノワグマは分布域の拡大に伴う人間活動との軋轢の増加が懸念され、管理手法の一つとして人間活動域とクマの生息地との棲み分けが提案されている 。本結果によりツキノワグマの個体群構造を決定する要因の一つである分散行動の一端が明らかになったことで、今後はより精度の高い科学的な根拠に基づいた管理手法の構築が望まれる。

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公開日: 2020-03-30  

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