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2018 年度 実績報告書

TRIM-SUMO-プロテアソーム経路:新たな膜蛋白質異常認識・分解機構の実証

研究課題

研究課題/領域番号 16H05031
研究機関北海道大学

研究代表者

稲葉 睦  北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (00183179)

研究分担者 高田 健介  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (40570073)
山崎 淳平  北海道大学, 獣医学研究院, 助教 (20732902)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード小胞体関連分解 / プロテアソーム / 膜タンパク質 / 品質管理 / 変異タンパク質 / 疾患
研究実績の概要

本研究の目的は、小胞体(ER)で作られたAE1アニオン交換輸送体変異体R664X AE1のUb非依存性ERQC/ERADの仕組みの解明である。平成30年度は、ERのトランスロコンであるDerlin-1、-2とRX AE1の相互作用に焦点をあて、EGFP-RX AE1、RX AE1-EGFP、ΔCD AE1などRX AE1の修飾体についてその構造/ERにおける膜トポロジーとDerlinsによる認識との関連を検討した。その結果、本来の細胞質ドメインをもつRX-AE1とRX AE1-EGFPはいずれもほぼ100%がERに分布し、プロテアソーム分解を阻害しても、その分布に変化は生じなかった。一方、細胞質ドメインのN末端側を修飾したEGFP-RX AE1は50%の細胞でERの複数箇所に大きな集積像を呈した。プロテアソームの阻害によりその割合は80%に増加し、Derlin-1、-2、あるいはその両者の発現を抑制すると、この細胞内分布自体は変化しないものの、細胞内含量に著しい増加がみられた。また、細胞質ドメインを欠くΔCD AE1はERには認められず細胞質に点状の分布を示し、一部の細胞ではアグリソーム様凝集塊を形成した。さらにDerlin-1、-2の発現を抑制すると凝集塊をもつ細胞の大幅な増加、細胞内含量の可溶性/非可溶性画分における著増が認められた。これらの結果から、RX AE1の逆行輸送にはDerlin-1とDerlin-2の両者が不可欠であること、ならびにRX AE1の細胞質ドメインが細胞質への逆行輸送/Ub非依存性のプロテアソーム分解に際して何らかの認識を受けることが判明した。なお、ER膜上での分解の直接的/特異的に実証するため、ER内の逆行輸送/分解中間産物を検出する実験系を新たに構築することとし、現在、必要な分子を安定に発現する細胞を作製している。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Dynamic changes in DNA methylation patterns in canine lymphoma cell lines demonstrated by genome-wide quantitative DNA methylation analysis2018

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki, J., Jelinek, J., Hisamoto, S., Tsukamoto, A., Inaba, M.
    • 雑誌名

      Vet. J.

      巻: 231 ページ: 48-54

    • DOI

      10.1016/j.tvji.2017.11.007

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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