植物免疫応答を制御する鍵転写コファクターであるNPR1及びJAZが標的とする転写制御因子群を、シロイヌナズナ転写因子ライブラリーを用いて調査した結果、TGA、WRKY、MYC、NAC、HSFなどに加えて、光応答、乾燥応答、細胞周期、成長制御機構に関与する転写因子群と相互作用することが明らかになった。実際、NPR1は、同相互作用因子を介して光形態形成や乾燥応答にかかわる遺伝子発現を直接制御することを示した。本研究によって、植物免疫系が形成するネットワークのハブとなる制御因子を多数同定したことより、今後、その調節機構の解明が期待される。
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