本研究では、dPPR複数個の分子機能解析を体系的に行い、dPPR機能の大まかな全体像を把握することで、ゲノム編集技術開発のための基礎知的基盤の形成、オルガネラゲノム構造・発現の新知見、PPRタンパク質機能多様化の理解、を得ることを目的としている。 平成28年度は、実施項目1: 候補dPPR分子の細胞内局在、結合DNA配列の同定をおこなった。 a. dPPR-GFP融合タンパク質による細胞内局在の解析: 解析対象である21種のdPPR分子をGFPと融合し、タバコ(N. benthamiana)およびシロイヌナズナ培養細胞(T87)に導入することで、その局在を解析した。 b. dPPR分子の結合DNA配列の同定: dPPR-GFP融合遺伝子を導入したナズナT87培養細胞を用いて、GFPをタグとした抗GFP抗体によるChIPアッセイ(Chromatin immunoprecipitation)により、dPPRが結合するDNA断片の同定を試みた。
|