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2018 年度 研究成果報告書

糖化・酸化修飾をトリガーとするアミロイドβの凝集とプロテアーゼ抵抗性の分子機構

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05078
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 物理系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

大江 知行  東北大学, 薬学研究科, 教授 (10203712)

研究分担者 李 宣和  東北大学, 薬学研究科, 助教 (60519776)
佐藤 涼  東北大学, 薬学研究科, 助教 (20757166)
研究協力者 笹本 和之  
嘉藤 大  
横山 瑞樹  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアミロイドβ / 化学修飾 / 質量分析
研究成果の概要

Aβ40の凝集は、H2O2で促進、4-hydroxy-2(E)-nonenal、4-hydroxy-2(E)-nonenalおよびmethylglyoxalで抑制され、主修飾部位も同定した(Met32, N末端, His6,13,14, Arg5, Lys16など)。
Neprilysin(NEP)あるいはinsulysin(IDE)は、Aβ40未凝集体を1日で消化したが、7日まで延長しても凝集体を消化できなかった。更に未凝集体との反応液から、30前後のペプチドを同定し、ターン構造(E22DVGS26)を含む10残基程度の主要ペプチドの存在から、一次構造より二次構造を認識した消化が推測された。

自由記述の分野

臨床分析化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー病は、アミロイドβ(Aβ)の構造変化・凝集に起因すると考えられ、現在まで種々の凝集トリガーが指摘されている。通常Aβは、インシュリン分解酵素IDE、脳内酵素NEPにより分解・除去される。一方、疫学調査で指摘されるアルツハイマー病の危険因子(糖尿病・老化)は、関連する糖化・酸化ストレスを通してAβを修飾する可能性がある。本研究では、Aβの糖化・酸化修飾に着目し、化学ストレス下での凝集変化と修飾体の構造、IDE・NEPの切断部位と凝集による抵抗性の獲得を明らかにした。本知見は、『アルツハイマー病』と『糖尿病』・『老化』との関連解明と治療ターゲット探索の一助となると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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