研究課題/領域番号 |
16H05079
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
兵藤 文紀 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (10380693)
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研究分担者 |
江藤 比奈子 九州大学, 先端医療イノベーションセンター, 特任助教 (30557632)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ミトコンドリア / レドックス / DNP / 内因性分子 / MRI / 超偏極 / メラノーマ |
研究実績の概要 |
当該年度はこれまで実施してきた内在性分子において、疾患応用研究を推進した。特にFADHは生体内成分とは反応せず、酸素に鋭敏に反応することから、FADHを生体プローブとして病態応用検討を進め、特に閉塞性動脈硬化症(虚血肢)モデルを作製し、両側にFADHプローブを投与したところ、虚血肢では酸素供給の低下に伴い、FADHの代謝が有意に遅く、FADHをプローブとして可視化に成功した。また酸素電極法にて筋組織内の酸素分圧を測定したところ、虚血肢では正常肢にくらべ有意に低下していたことから、DNP-MRIイメージングにより疾患を正確にイメージングできることが明らかとなった。 また内因性プローブのDNP-MRI特性の検討:DNP-MRIを用い疑似資料(ファントム)でエンハンスメントファクター(造影効果)、ESR励起時間(TESR)、繰り返し時間(TR)を最適化の検討においては、内在性分子は得られるラジカルによりMRIの緩和時間が大きく異なることが判明した。特にFADHの緩和度はニトロキシルプローブ類の緩和度に比べ大きいことから、FADHは水分子との相互作用が他のラジカルに比べ高いことが明らかとなった。またDNPーMRIイメージングにおけるエンハンスメントについては、FADHラジカルはニトロキシルプローブに比べ、9倍以上の広線幅を有するがDNP-MRIイメージングにおいては、関係なく可視化できることを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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