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2019 年度 研究成果報告書

超活性クロマチンの高分解能検出を介した疾患エピゲノム制御機構の理解

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05089
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

梅原 崇史  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (20415095)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードエピジェネティクス / クロマチン / ヌクレオソーム / ヒストン / 遺伝子発現 / がん / 阻害剤 / 診断
研究成果の概要

多くのヒトがん細胞において、エピゲノムの異常はがん遺伝子の発現亢進をもたらす。BETタンパク質は高度にアセチル化されたヒストンH4に結合し、発がんに関与する。BET阻害剤を投与すると各種のがん細胞において遺伝子発現パターンを正常細胞の発現パターンに近づけることができるが、BETタンパク質がエピゲノムに結合する際の主要標的であるヒストンH4の高アセチル化に対するBET阻害剤の効果は不明だった。本研究では、ヒト肺がん細胞株をBET阻害剤JQ1で処理してもヒストンH4のK5/K8ジアセチル化は全く変化しないことを見出し、H4K5acK8acの組合せ修飾ががんエピゲノムの頑健な目印である示唆を得た。

自由記述の分野

エピジェネティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん細胞では特定の遺伝子発現プログラムが暴走しているが、BETタンパク質の阻害剤を投与すると多くのがん細胞でこの異常を改善できることが知られている。しかし、この薬剤の効果が恒常的か一過的かは不明だった。本研究成果は、新規のモノクローナル抗体の開発を通してBETタンパク質阻害剤のがん細胞への効果が一時的であることを解明するとともに、がん細胞の増殖能の変化をエピゲノムレベルで判定する手法を提供した。本研究により、今後、がん治療薬の効果をエピゲノムレベルで精密に判定する診断技術の開発につながることが期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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