研究課題/領域番号 |
16H05102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
永澤 秀子 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90207994)
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研究分担者 |
平山 祐 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (10600207)
辻 美恵子 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (40709721)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | がん微小環境 / 酸化ストレス / 小胞体ストレス応答 / 二価鉄 / 蛍光イメージング / フェロトーシス |
研究成果の概要 |
がん細胞のストレス耐性を弱めて治療感受性を増強させるがん治療薬の創製を目指した。そこで、ミトコンドリア呼吸阻害、ROS 消去系の抑制またはストレス応答系を司るHIF-1シグナル及び小胞体ストレス応答(UPR)シグナル伝達系の抑制による酸化ストレスの活性化を誘導するがん治療薬の開発を行った。1) 低栄養環境選択的に強い細胞毒性を示す新規ビグアニド誘導体を開発した。2) 独自の二価鉄蛍光プローブを開発し、低酸素がん細胞における鉄レドックス平衡移動やフェロトーシスにおける二価鉄動態を可視化した。3) 難治性婦人科がんにおいて、フェロトーシス誘導剤が化学療法の効果を増強することを示した。
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自由記述の分野 |
創薬化学、ケミカルバイオロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞がストレス環境に適応して生存するしくみに着目して、ストレス耐性を減弱させて治療抵抗性を改善するようながん治療薬の開発を目指した。特にがん細胞は、強い酸化ストレスにさらされながらも抵抗する仕組みをもっている。がん細胞のこのように劣悪な生存環境におけるストレス耐性を選択的に弱めることで、がん細胞選択的に障害を与えることができる。このようなくすりは、既存の癌治療法と併用することで、再発予防や予後の改善にも役立つと期待される。がんの罹患率が50%を越えた高齢化社会において希求されている、患者のQOLを損なわない新しいがん治療薬の開発に関する重要な知見が得られたものと考えられる。
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