線虫の全身性RNAiに関わる分子の同定とその分子細胞生理学的なメカニズムの解明を行うことを目的としている。我々はRSD-3というタンパク質が全身性RNAiに必要な分子の変異体の表現型を抑圧することからzipタイプの亜鉛トランスポーターを見出した。ヒトホモログで抑圧効果が見られてことから分子特異的かつ機能保存性がある。 全身性RNAiに関わる新規遺伝子のスクリーニングを行った。変異導入後、致死表現型を呈するRNAiクローンに耐性の個体を分離した。次世代シーケンサーにて全ゲノム配列決定を行い、RNAi不全遺伝子を探した。小分子Gタンパク質の制御分子の1つと、線虫に特異的な新規分子1つを見出した。
|