研究課題
① SERTΔCT の取り込み活性を上昇させる膜輸送活性化薬物のスクリーニング法の開発1) 蛍光標識SERT 基質用いたハイスループットスクリーニング法開発への取り組み:Molecular device 社のNeurotransmitter Transporter Uptake Assay Kit を用いて野生型SERT及びSERTΔCTの取り込みをハイコンテント顕微鏡Operaphnixを用いて検討し、蛍光基質を用いたSERTの取り込み活性の計測方法を確立した。野生型SERTの取り込み活性については、信頼性の高い再現性のある測定結果を得ることができたが、SERTΔCTの取り込み活性は予想に反して観察することができなかった。2)SERTΔCT の凝集体形成を指標にした膜輸送活性化薬のスクリーニング法の開発:ハイコンテント顕微鏡OperaPhenixを用いてSERTΔCTの凝集対形成を認識させ、各種薬物の凝集体形成に対する効果を判定する実験手法を確立した。ケミカルシャペロンの4-PBAを処置すると凝集体形成の抑制効果が見られた。② 薬物により変動する遺伝子群のcDNAアレイによる網羅的解析シグマ受容体アゴニストのSKF-10047処置による遺伝子変動を解析し複数の有力な変動遺伝子を同定した。
2: おおむね順調に進展している
蛍光標識SERT 基質用いた計測方法、SERTΔCT の凝集体形成を指標にした計測方法、ともに確立することができた。薬物により変動する遺伝子群のcDNAアレイによる網羅的解析に着手することができた。
確立されたスクリーニング法を用いて、薬物検索を進めていく。蛍光基質を用いてSERTΔCTの活性が測定できなかった原因を探り、さらなる改善方法がないか、検討する。cDNAアレイによる網羅的解析の結果を検証する。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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