今後の研究の推進方策 |
上記のノックアウトマウスを用いて、シノビオリンの骨格筋における生理的、ならびに筋委縮における役割を明らかにする。 ・尾部懸垂器具を用い上記筋特異的 KO マウスの尾部を吊り上げ後肢が地面につかないようにし、この状態で 2 週間飼育することでサルコペニアモデルを作製する。その後、東京医大動物実験規則に従い安楽死後のマウスの左右後肢から、ヒラメ筋、足底筋、腓腹筋、前脛骨筋、長指伸筋、大腿四頭筋に分けて採取し、以下の解析を行う。 ・筋の重量測定、病理学的解析:解剖後各筋の重量測定、肉眼的観察、HE 染色、Gomori-trichrome 染色などの通常の組織化学的染色とともに、シノビオリン、PGC-1β、NRF2 に加え、サルコペニア関連分子 (collagen VI, GDF11, Irisin, Beclin 1, FNDC5, mTOR, IGF-1, PI3K, atrogin-1, LC3, PDGF receptor α, Pax7, MyoD, myogeninなど) の免疫組織化学的染色を行う。 ・電子顕微鏡による解析:電子顕微鏡にて単位面積当たりのミトコンドリア数をカウントする。 ・ミトコンドリア機能解析:骨格筋組織は重量を測定後、ミトコンドリアの呼吸能を測定する。
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