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2019 年度 研究成果報告書

インフラマソーム形成におけるNLRP3リン酸化修飾の生理的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05178
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関日本医科大学 (2018-2019)
慶應義塾大学 (2016-2017)

研究代表者

森田 林平  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00362541)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード炎症 / マクロファージ / インフラマソーム / プログラム細胞死 / ミトコンドリア
研究成果の概要

炎症性サイトカインIL-1bの細胞外産生には分子複合体インフラマソームの形成によりcaspase-1の活性化が必須である。申請者らは非受容型チロシンキナーゼBTKがNLRP3インフラマソームの活性化に必須の分子であることを見出した。本申請ではBTKによるNLRP3のリン酸化修飾部位を同定し、その生理的意義を明らかにすることが当初の目的であった。しかし技術的困難と競合グループより同様の成果が報告されたため、NLRP3の結合因子の同定を目指した。その結果、アクチン調整因子gelsolinがNLRP3インフラマソームとapoptosisをミトコンドリア上で共制御することを見出した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりgelsolinは細胞骨格アクチンを調整するのみならず、炎症性マクロファージのプログラム細胞死(pyroptosisとapoptosis)を抑制し生存を維持するユニークな因子であることが明らかになりつつある。これはいまだ不明である炎症環境下におけるマクロファージの生存維持が炎症反応の経過と組織修復に与える意義の解明につながる。感染症のみならずがんや生活習慣病にも炎症反応は必ず伴いその病態を修飾することから、本成果は多くの疾患の病態解明につながると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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